青ヒゲよサラバ!
青ヒゲが気になる30代医療ライターショウブ(@freemediwriter)がツルツルの肌を手に入れようとする企画の第27弾。
普段はわたしの脱毛体験記を載せていますが、今回は番外編として、「メンズ用BBクリームで青ヒゲは隠せるか?」をテーマに記事を書いていきます。
2018年10月からヒゲの脱毛を継続してきたわけですが、ふと思いました。
「これ、化粧品で隠せないか?」
ネット記事によれば、最近、化粧をする男性が増えているそうで、青ヒゲやシミなどを隠すための「BBクリーム」という男性向け化粧品があると知りました。
もし、BBクリームが有効であれば青ヒゲ対策の選択肢が一つ増えますよね。
商品を三つ購入し、試しました。
早速ですが、結論を。
- ぼけるが隠せない
- シミにも有効
- 日焼け止めとして利用する手はある
- ヒゲ脱毛を受けている人にもメリットがある
BBクリームで青ヒゲは隠せませんでしたが、複数の利点があることがわかり、またヒゲ脱毛を受けている人にもメリットがあると感じました。
どういうことか、体験レポートを通してわたしの考えを書きます。
掲載する写真について、トリミング(不要な部分の除去)はしましたが、それ以外は未加工です。明るさや色味などは変えていません。
撮影機種は「iPhone 11 Pro」。顔写真はポートレートモードの「スタジオ照明」で撮影しました。
「BBクリーム」とは
- ファンデーション
- コンシーラー
- スキンケア
- 日焼け止め
⇒これらの効果が見込める「多機能クリーム」
ネット辞書「デジタル大辞泉」、化粧品メーカー「資生堂」と「ロクシタン」が運営するサイトによると、「BBクリーム」は上記の効果を併せ持つ多機能クリーム。
「ファンデーション」は化粧下地を、「コンシーラー」は目の隈やシミを隠すために使うファンデーションの一種を意味します。
化粧をしないわたしからすると、「ファンデーション」と「コンシーラー」の違いがわかりにくかったのですが、調べてみると、
- ファンデーション
…化粧下地として顔全体に塗布するもの - コンシーラー
…目の隈やシミなど気になるところに部分的に塗るもの
こんな違いがあるよう。
BBクリームの「BB」は「blemish(ブレミッシュ) balm(バーム)」の略で、「傷(blemish)を補う香油(balm)」を意味します。
もともと、皮膚科の医療機関などで炎症を起こした肌を保護する目的で使用されていたそうです。
これを男性向けにアレンジしたものが「男性用BBクリーム」で、現在、複数の商品が販売されているというわけですね。
試してみた3つの商品
今回、わたしが試した三つの商品はこちら。ネットで情報が多いと思ったものを選びました。
左から、資生堂が展開する男性向け化粧品ブランド「uno(ウーノ)」の「フェイスカラークリエイター(ナチュラル)」、化粧品メーカー「石澤研究所」の男性向け化粧品ブランド「vegeboy(ベジボーイ)」、男性向け化粧品メーカー「G.Oホールディングス」のブランド「NULL(ヌル)」
それでは、体感していきましょう。
ウーノ
使った三つの商品どれもそうですが、思っていたよりもサイズは小ぶりです。ウーノの容量は30g。
クリームの色はパッケージと同じグレー。
初めてクリームを取り出したときは量が少ないと思いましたが、塗ってみると予想以上に伸びます。
伸ばすと、こんなふうにクリームの色が肌色に変わっていきます。
さらにクリームを丸く広げていくと肌になじみ、数秒でこんな状態に。
「なじむ」とはいえ、クリームをつけた部分とそうでない部分はわかりますね。色の白い腕の裏だからかもしれませんが。
さて、鼻下とあご、シミに塗ったらどうなるか。
ビフォーアフター
上の写真が塗布前、下の写真が塗布後ですが、どうでしょう。
自分の目で見たところ、ヒゲと肌の境目が少しぼやけた感じがしましたが、写真だと違いがよくわかりませんね。
塗布前と塗布後の写真をトリミングして拡大しました。
少しだけヒゲの部分がぼやっとしています。
続いて、シミのある右頬。
丸く囲んだ部分の中にシミがあります。拡大したものを合わせて上から塗布前と塗布後を載せます。
隠れてはいませんが、少しだけ薄くなっています。
わたしが直に見たところでは、ヒゲよりもシミの方がよりぼけた印象がありました。
ベジボーイ
続いてベジボーイ。
こちらは細長い形で、容量はウーノよりも10g少ない20g。
色は少しくすんだ茶色です。
伸ばして広げていくと、同じように数秒でなじみます。ウーノよりはなじんだ後の色が少し濃いですね。
ビフォーアフター
ウーノと同じように少しだけぼけました。
腕の裏に塗ったときになじんだ後の色が少し濃かったのですが、顔では気になりませんでした。腕の裏より顔の方がもともと色が濃いからかもしれません。
続いて、シミはどうでしょう。
今回は左頬の変化も確認しました。丸で囲んだ部分の中にシミがあります。
シミも少しだけぼけていますね。
ヌル
ヌルでの変化を見てみましょう。
ベジボーイと同じ細長。容量も同じ20g。
色はベジボーイより少し明るい茶色。なじんだ後の色もベジボーイより明るいです。
ビフォーアフター
ほかの二つの商品と同じように少しだけぼけました。
シミも少しぼけました。
BBクリーム「こんな人は1本あるといいかも」
BBクリームを使ってみた結果、ヒゲもシミも少しだけぼけました。
シミはそもそも茶色いからか、BBクリームとの相性が良く、青ヒゲよりも目立たなくなった印象です。
ただ、「BBクリームで青ヒゲやシミが隠れるか」というとそうではなく、少し目立たなくなった程度。
わたしにとって「毎日めっちゃ使いたいもの」ではありませんでしたが、
- 少しだけでもいいからヒゲとシミを目立たなくしたい
- ヒゲとシミは薄いんだけど微妙に気になる
- 気になる女性と初めて会うときにキメたい
- 仕事でより清潔感を出したい
こんな人やこんな状況にある人は1本持っておいてもいいかな、という感じです。
日焼け止めとしての利用もあり
一方、BBクリームには日焼け止めの効果も見込めるので、そのために使うのは有用だと思います。
形成外科医の落合博子医師の著書「美容常識の9割はウソ」によると、肌老化の原因の約8割が紫外線だと言われているそうで、シワやシミ、たるみ、黒ずみの原因になるといいます。
この著書、タイトルの表現が過剰に思いましたが、読んでみると良書でした。
落合医師は、「日焼け止めを塗ることが肌老化を予防するために自分でできる最大のアンチエイジング法」と話していて、1年を通して塗ることが大切と説いています。
ですから、コンシーラーとしての効果を少しだけ狙いつつ、日焼け止めの効果を見込んでBBクリームを使うのは検討に値するのでないでしょうか。
わたしは今、BBクリームと普通の日焼け止めをそれぞれ使い、肌の変化を確認しているところ。どちらかを使い続けようと考えています。
ヒゲ脱毛のリスク予防にも
それと、BBクリームはヒゲ脱毛を受けている人にもメリットがあります。
わたしがヒゲ脱毛を受けている「湘南美容クリニック」の複数の看護師によれば、日焼けをした状態で施術を受けると、増えたメラニン色素に機器の光が反応してやけどのリスクが上がるほか、施術時の痛みが大きくなったり、効果が落ちたりする可能性があるといいます。
ヒゲ脱毛をしている人が良い状態で施術を受けるため、日焼けを防止しつつ、かつ自分のヒゲを少しだけ目立たなくさせようと利用するのはありかもしれませんね。
どの商品がいいのか
では、どの商品がいいのか。
持論ですが、どれでもいいと思います。
上の写真を見てもわかるように、「青ヒゲとシミが少しぼける」以外の変化を感じられなかったためです。
「それでもあえて一つ選ぶとすればどれにするか」
そんな疑問を持つ人のためにわたしの考えを伝えるとすれば、それは「ウーノ」。
値段が最も安く、量が最も多く、さらに最も「落ちやすい」からです。
2020年3月17日現在におけるオンライン上での値段と量はこちら。
商品 | 値段 | 量 |
ウーノ | 964~1,298円 | 30g |
ベジボーイ | 1,760円 | 20g |
ヌル | 1,711円 | 20g |
続いて、BBクリームの落ちやすさについてですが、ヒゲとシミなど狭い範囲で使う分にはどれも洗顔料で問題なく落ちました。
しかし、日焼け防止のために顔全体に使うと、ベジボーイとヌルの場合、洗顔料だけでは一部にクリームが残ってしまいました。ベジボーイの説明書には「洗顔だけでは不十分。洗顔の前にクレンジングを使ってください」と書かれています。
一方、ウーノは説明書に「せっけんや洗顔料で簡単に落とせます」と書かれていて、実際に洗顔料だけで落ちました。
こんなふうに値段と量、手間の少なさから「あえてどれかを勧めるとすれば」ウーノと答えます。
ただ、肌の色が濃いめの人は、ウーノよりもクリームの色が濃いベジボーイかヌルの方がいいかもしれません。色が最も明るいと感じたのはヌルです。
各商品のパッケージ写真も添付しておくので参考にしてみてください。
ウーノ
ベジボーイ
ヌル
ヌルを購入したい人は、下の公式HPから2本注文すると期間限定で1本が無料で追加されるそうです。ただ、1本当たりの値段はAmazonよりも200円ほど高くなります。
医療ライター庄部がレポートしました。
記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。
記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。
関連記事
【写真付】30代男がシミ取りレーザーの効果をレポ【1カ月後まで】
【画像】BBクリームでニキビと赤みを隠せた男の体験談【手軽に可】
医療ライターお勧めスキンケア本レビュー【美容常識の9割はウソ】