青ヒゲよサラバ!
青ヒゲが気になる30代医療ライターショウブ(@freemediwriter)が脱毛をしてツルツルの肌を手に入れようとする企画の第30弾。
今回は、ヒゲ脱毛を全国展開する「ゴリラクリニック」で無料カウンセリングを受けた模様をレポートします。
わたしが同クリニックでカウンセリングを受けるのは今回で2回目。
1回目はスタッフの営業トークがひどくて嫌な気持ちになったため、15分ほで退室、詳細を聞けなかったためリトライした次第です。
わたしが上の記事を公開した後、法人幹部から「猛省。真摯に問題解決に取り組む」とメールをもらっていましたし、また、ヒゲ脱毛に詳しい情報を届けるためにはやはり全国展開するゴリラクリニックでカウンセリングを受け、施術を受けることは必要だと判断しました。
上の記事と同様にカウンセリングの模様を詳報します。
ゴリラクリニックとは
ゴリラクリニックは男性専門の美容医療クリニックで、脱毛のほかにニキビやわきが、多汗症、薄毛、シミなどに対する治療も行っています。
運営元は医療法人社団十二会で、創業は2007年。当初は「東京イセアクリニック」として分院展開していましたが、2014年に東京イセアクリニック池袋院をゴリラクリニック池袋本院に改名、その後は一律に「ゴリラクリニック」としてクリニックをオープンさせています。
本院は後に新宿に移りました。
2020年4月2日現在、全国18カ所にクリニックを展開しています。
カウンセリングの模様
わたしがカウンセリングを受けたのは2020年2月19日。場所はゴリラクリニック新宿本院です。
院内の雰囲気
新宿本院は新宿三丁目駅から徒歩2分、新宿三丁目交差点そばのビルにあります。
9階と10階がクリニックで、受付は10階。カウンセリングも同じ階の一室で受けました。
院内は黒を基調にしていて、待合スペースは上の写真のように広々としています。
https://gorilla.clinic/clinic/shinjuku.php
新宿本院へのアクセスや院内の様子は上のページから確認できます。
カウンセリングの形式と担当者
カウンセリングにかかった時間は約1時間。
前半に事務スタッフから現在のヒゲ脱毛の状況を聞かれたりゴリラクリニックが保有する脱毛機器の特徴を説明されたりし、その後、医師から機器に関する詳しい話や施術時の注意点などについて話され、最後にまた事務スタッフに代わってクリニックのシステムや費用などについて説明がありました。
事務スタッフは女性で、医師は男性。
前回とは違い、自分を否定されるようなことを言われたり、サービスを勧められたりすることはなく、気持ち良く話を聞けました。
2人とも穏やかに丁寧に説明してくれたので良かったですね。こちらからの質問にもよく答えてくれました。
わたしが前回のカウンセリングで嫌な思いをしたのは「たまたまよくない人に当たったから」、そして今回は「たまたまいい人に当たったから」なのかもしれませんが、医療機関の接遇はいかにしてネガティブな「たまたま」を減らすかが大事だとわたしは思います。
さて、ここからはカウンセリングでわたしが聞いたことをテーマごとにまとめます。
現場では事務スタッフや医師からの説明に対してわたしが質問をし、それに対して答えてもらう場面もありましたが、その模様は省略、結果的に得られた情報だけをまとめます。
文体は事務スタッフまたは医師の説明調で書きます。
項目が多いので、気になることが限られている人は上の目次から該当部分をクリックするとすぐにそのテーマに移れます。
使用している機器
当院には「ヤグレーザー」と「メディオスター」の2種類があり、患者さんは施術の都度、どちらがいいかを選べます。
銀座院のみ「アレキサンドライト」という機器もあります。
ヤグレーザーとは
ヤグレーザーは「熱破壊式」と呼ばれるタイプの機器で、瞬間的にスポットから250度の熱が出ます。
庄部さんが湘南さん(湘南美容クリニックのこと)で受けているアレキサンドライトと似ていて、輪ゴムでバチンバチンと弾かれるような痛みが伴います。
メディオスターとは
メディオスターは「蓄熱式」と呼ばれるタイプの機器で、2、3回肌の上を往復させながら、60度くらいの低温の熱を出していきます。
顔にジェルを塗ってから照射することもあり、ヤグレーザーやアレキサンドライトよりも痛みはかなり軽減されます。
メディオスターは「痛い」というより「熱い」感覚が強いものですね。
痛みが苦手な人の中にはメディオスターを希望される人もいます。
ただ、メディオスターは毛が抜けるまで約1カ月と時間がかかるので、抜け感がわかりづらいという特徴もあります。
各機器の波長
- アレキサンドライト 755㎚
- メディオスター 810㎚と940㎚
- ヤグレーザー 1064㎚
ヤグレーザーの方がメディオスターよりも波長が長く、具体的な各機器の波長は、アレキサンドライトが755㎚(ナノメートル、1㎚は10億分の1mつまり100万分の1㎜)、メディオスターは810㎚と940㎚、これは施術中に両方の波長が出るという意味です。ヤグレーザーは1064㎚です。
波長が長い方が効果が出やすいのか
波長が長い方が肌の奥まで届くと言われますが、「波長の長さと効果は必ず比例する」とは言えません。
アレキサンドライトとヤグレーザーについて、数値の違いは大きいように見えますが、効果が出る原理は同じ機器なので、「さほど大差はない」と思っていただいて構わないでしょう。
ただ、熱破壊式と蓄熱式を比べた場合、熱破壊式の方がしっかりと抜けていく傾向があります。
湘南美容クリニックのウルトラ美肌脱毛について
正直、ヒゲに対するウルトラ美肌脱毛の効果はいまいちなのかなと想像しました。
ヒゲ脱毛は熱破壊式の機器を使ってしっかりと組織を破壊する方が相性がいいと思います。
なぜそうなのか厳密にはわかりませんが、当院に通われている患者さんのお話を聞いている限り、そんな印象を受けます。
ですから、当院でもヒゲ脱毛に関しては蓄熱式のメディオスターより熱破壊式のヤグレーザーの方が相性がいいと思います。
メディオスターだけに偏らない方がいいのではないでしょうか。
わたし(医師)も両方の機器で施術を受けたことがありますが、ヤグレーザーの方が効果を感じやすかったですね。
ヤグレーザーを使う機会の方が多かったので単純に比較はできませんが。
※湘南美容クリニックのウルトラ美肌脱毛の効果が低かったことを伝えたところ、スタッフと医師のどちらとも「そうでしょう」というような反応を示したので、「なぜそんな反応をしたのか」とわたしが医師に質問しました。その返答です。
どの機器が向いているか
庄部さんのようにヒゲ脱毛の回数を重ねていて、「それでもまだ気になる」という方は、ヤグレーザーの方が効果を感じやすいのではないでしょうか。
ヒゲやエチケットラインの毛は濃いので、一般的にはヤグレーザーの方が効果を感じやすい傾向があります。
現在、湘南さんのアレキサンドライトで効果を感じているのであれば、ヤグレーザーを使った方がいいように思います。
「ヤグレーザーもメディオスターも長い目で見たときの効果は変わらない」とは言われていますが、メディオスターで10回以上やっても効果が低い場合、当院ではヤグレーザーのへ切り替えを提案することもあります。
施術回数の目安
患者さんによって希望や効果の出具合が違うので一概には言えませんが、ツルツルを目指すのであれば、どの機器を使ったとしても15回ほどは必要になると思います。
当院で組んでいるコースは最多で18回ほど通えるものなのでそのくらいは通っていただくようにお伝えしていますね。
施術するスタッフ
施術するのは看護師で、看護師には男性も女性もいます。スタッフの性別について患者さんからの希望は受け付けていないので、そのときまでどちらになるかはわかりません。
男女ともに当院で脱毛を受けています。
副作用について
やけど
レーザー照射でやけどが起きた場合、水ぶくれができることが多いので症状があれば速やかに当院にご相談ください。
日焼けに注意を
「しっかり日焼けをしてしまった」と思った場合は施術を受けるまで4週間ほど空けた方がいいでしょう。
日焼けをすると肌に炎症が起きるので、そこにレーザーを照射してさらに人工的に炎症を起こさせるとやけどのリスクが上がるためです。
また、日焼けによってメラニン色素が増えるとレーザーが分散してしまい、効果が落ちる可能性もあります。
毛嚢炎
施術によって毛嚢炎(もうのうえん)が起こり、毛穴の周辺に赤みやニキビができることがあります。
この病気に対しては抗生剤で治療します。
色素沈着
施術した部位がうっすらと茶色くなることがあります。
一般的なシミとは違い、時間とともに薄くなりますが、治るまで時間がかかることもあります。
こすったり紫外線に当たったりすると治るまで時間がかかりやすくなります。
増毛化・硬毛化
施術によってまれに毛が濃くなったり増えたりすることがあります。これを硬毛化・増毛化といいますが、ヒゲが生えている部位には起こりにくいです。
保湿について
保湿は重要です。
肌が乾燥していると表面がけば立ってしまい、傷ができやすくなります。肌の防御能が落ちている状態ですから、普段から保湿をしてその機能を高めておいた方がいいですね。
麻酔について
鼻下とあごの脱毛は痛みが出やすいので、多くの方は利用されます。わたし(医師)も使っています。
医師が介入するとき
カウンセリング以外だと、施術によって合併症が起きたときなど何らかのトラブル発生時に医師が関わることがあります。
クリニックのシステムについて
乗り換え時は10%オフ
他院から当院のコースに乗り換えていただくと、10%オフになります。1回のみの照射では適用されません。
7回目からは1回100円
当院の6回コースをご契約いただいた方は、7回目からの施術が1回当たり100円になります。このアフターフォローの期間は3年間です。
当院では上のコースが最も人気ですが、ただこちらのコースでは施術時間が平日午前11時から午後3時に限られるので、現在、なかなか予約が取りづらい状況です。
当院は学割サービスを設けていることもあり、社会人だけではなく学生さまのご利用も多いので、この時間帯であっても予約が取りづらいのです。
どれくらい予約が取りづらいかは説明が難しいのですが、1週間前に「この日のこの時間で」という形だとご希望が叶わないケースが多いように思います。
もし予約をスムーズに取りたいお気持ちが強いようでしたら、曜日・時間制限なしのコースもあります。ただ、こちらは上の料金に1万9800円が追加されます。
大体、午後4時から6時までが予約の取りやすい時間帯で、クリニックとしては午前11時から午後7時半まで受け付けています。
施術する部位について
施術する部位について、「あご下」というのは、左右のえら骨をつないだラインから上に向かってフェイスラインまでの範囲を指します。
「鼻下」はほうれい線と口角をつないだラインの内側です。
「あご」は口角とフェイスラインを垂直に結んだラインの内側です。
「首」はあご下の範囲の下限から鎖骨までですが、薄い毛は硬毛化・増毛化のリスクがあるので照射しません。
甲状腺への照射について
甲状腺は皮下組織のさらに奥にあり、レーザーが悪影響を及ぼすとは考えられないため、当院では甲状腺の上にある皮膚の部分にも照射しています。機器メーカーも注意喚起はしていません。
※湘南美容クリニックで首の部分を照射された際、看護師の方が「甲状腺は避けて照射する」と話していたのでそれを聞いたところ、このような返答がありました。
予約キャンセルについて
予約のキャンセルは前日午後8時までにお願いします。もし施術当日になってしまった場合、施術を受けなくてもその1回分が消化されるのでご注意ください。
まとめ
カウンセリング1時間の中で聞いたことをほぼ網羅しました。
- ヒゲ脱毛に有効なヤグレーザーがある
- 3部位の脱毛完了までにかかる費用は税込み7万5680円~7万6000円ほど
(7回目から1回100円なので) - ただし、上のコースは平日午前11時から午後3時に限られる
- 時間制限なしだと9万5480円~9万6000円くらいかかる
ゴリラクリニックの特徴をまとめると上の通りです。
わたしは現在、湘南美容クリニックで施術を受けていますが、冒頭に書いた通りゴリラクリニックでも施術を受けて、より深く情報を集めていこうと思います。
医療ライター庄部がレポートしました。
さらば青ヒゲ! めざせ、ツルツル肌!
記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。
記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。
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