湘南美容クリニックの脱毛機器「ウルトラ美肌脱毛」はヒゲ脱毛にも効果的なの?
今回は、そんな疑問を持つ人に向けて、2018年から同院でヒゲ脱毛を継続している医療ライターのショウブ(@freemediwriter)が持論を伝えます。
結論から先に言えば、
複数のメリットはあるけど、「効果が出やすいか」に限れば他のレーザー機器の方がお勧め
というのがわたしの考えです。
あくまでわたしの主観にはなりますが、わたしは他院の医師や看護師、事務スタッフを含めて30人以上に話を聞いていて、意見はその内容を踏まえたものです。
もちろん、自分でもウルトラ美肌脱毛の施術を受けています。
ご参考ください。
ウルトラ美肌脱毛とは
書きながら改めて思いましたが、すごいネーミングですよね。「ウルトラ美肌脱毛」。
同院の看護師と事務スタッフによると、これは湘南美容クリニックが企業と協力して開発した機器であり、2016年ごろに導入したそうです。
他の医療機関では扱っていないものなんですね。
機器のタイプ:蓄熱式
照射する光:IPL
効果が表れるまでの期間:施術から3~4週間後
ウルトラ美肌脱毛の特徴は上の通りです。詳しく説明していきます。
蓄熱式
脱毛に用いられるレーザー機器には「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があり、ウルトラ美肌脱毛は後者です。
蓄熱式は、熱破壊式よりも弱いレーザーや光を照射するもので、機器をスライドさせつつ連続的に照射することが特徴です。
IPL
医療機関でのヒゲ脱毛では一般的にレーザーを照射する機器が用いられますが、ウルトラ美肌脱毛が照射するのは「レーザーよりも威力が弱い」と言われる光です。「IPL」は光の一種の名称です。
「レーザー」と「光」の違いは一般の人からするとわかりづらいと思いますが、レーザーも光の一種であるそう。
「一つの波長で強い光を得られる」ことから、「レーザー機器の方がサロンで用いられる光脱毛の機器よりも効果を得られやすい」と言われています。
一方、湘南美容クリニックのスタッフによると、「ウルトラ美肌脱毛はサロンよりも強い光を照射している」といいます。
効果が表れるまでの期間
蓄熱式の機器は熱破壊式よりも効果が表れるまでの期間が長く、ウルトラ美肌脱毛の場合、施術を受けてから3~4週間後だといいます。
効果の表われ方も熱破壊式とは違っていて、毛がポロポロと抜けることは少なく、人間本来の発毛サイクルを辿り、毛が自然と抜ける「休止期」を過ぎた後に生えなくなるそうです。
熱破壊式はレーザーで毛根を破壊しますが、蓄熱式は発毛を促す「バルジ領域」と呼ばれる組織を破壊するため、こんな効果の表れ方になるといいます。
毛が抜ける現象が見えない分、効果が出ていたとしてもそれを実感しづらいそうなんですね。
ウルトラ美肌脱毛の利用内容
さて、ここからはわたしが実際にウルトラ美肌脱毛で施術を受けた期間や回数、効果についてお伝えします。
ウルトラ美肌脱毛の利用内容
回数:6回
照射部位:鼻下・あご・あご下
効果:鼻下の毛量が2割減
わたしが湘南美容クリニックでウルトラ美肌脱毛の施術を受けたのは2018年10月から2019年6月までで、回数は6回でした。
ヒゲ脱毛の施術を初めて受けたときの機器がウルトラ美肌脱毛だったんですね。
それから5回この機器で施術を受け、7回目以降は熱破壊式の「ジェントルレーズ」で施術してもらっています。
ウルトラ美肌脱毛の効果
わたしの場合は上の通り6回受けて「少しだけ、数字で言えば鼻下は2割くらい減ったかな」といった感じでした。
スタッフが言っていたように、熱破壊式とは違って毛が抜けてはこなかったので変化がわかりづらかったですね。
特にわたしのようにヒゲ脱毛の初期だとそれはなおさらだと思います。
ウルトラ美肌脱毛で施術を受けた各回の模様は下の記事に書きました。
ウルトラ美肌脱毛のメリット
最終的な結論の前に、この機器のメリットにも触れておきますね。
痛みが小さい
ウルトラ美肌脱毛の利点の一つは、熱破壊式に比べて痛みが小さいことです。「機器の威力が小さい分、痛みも小さい」ことは想像しやすいでしょう。
とはいえ、痛みの感覚は主観的なものであり、痛みの性質によって合う合わないがあるので、結局は施術を受けてみないとその人に合うかはわかりません。
わたしの場合、単純に痛みの強さでいえばウルトラ美肌脱毛の方が弱かったのですが、ウルトラ美肌脱毛は機器を移動させながら「ピピピピ」と光を照射していくので、痛みも連続的に襲ってくるんですね。
これが苦手でした。
熱破壊式だと機器を一旦止めて「バシュッ」と照射し、機器を動かして…といったように続けていくので、痛みが来るタイミングがわかりやすく、覚悟も決まりやすいんです。
一方のウルトラ美肌脱毛は「いた、いたたたた」といった感じで心の準備をする間もなく痛みが連続で来るため、一つひとつの痛みが熱破壊式より弱くてもその感じ方がわたしは嫌でした。
副作用が小さい
副作用が小さい、具体的には施術後に起きる赤みとヒリヒリ感が小さいのはメリットと言えるでしょう。
わたしの場合、ヒリヒリ感は出ましたが、赤みは一度も出ませんでした。
これは大きな違いですね。
とはいえ、わたしの場合、熱破壊式の赤みやヒリヒリ感も1~2時間ほどで治まるので、施術直後に予定を入れなければ問題ありませんでした。
ウルトラ美肌脱毛を勧めるか
熱破壊式の機器(具体的にはジェントルレーズとジェントルヤグ)とウルトラ美肌脱毛のどちらを勧めるか。
これは難しいです。
その人のヒゲの濃さや量、脱毛への希望内容などで答えが違ってくるので一概には言えず、今までわたしから同じ質問を受けた看護師も「うーん…」と考えていました。
難しい。難しいのですが、あえてどちらか結論を出せと言われれば、「効果が出る可能性を高めたいのであれば熱破壊式」とわたしは伝えます。
熱破壊式の方が一発一発の痛みが強くて副作用も大きいのですが、毛がポロポロと抜けてくるので効果を感じやすく、また効果の程度も熱破壊式の方が高いと感じているためです。
ヒゲ脱毛を全国展開する「ゴリラクリニック」や「メンズリゼ」の医師・スタッフも「毛の濃いヒゲの脱毛には熱破壊式の方が相性がいい」と話していて、メンズリゼでは効果を考慮してヒゲ脱毛の患者には最初から熱破壊式で施術しているそうです。
わたしの経験談だけではなく、他院の医師などが話していたことも聞くと、説得力が出てくるのではないでしょうか。
参考にしてもらえればうれしいです。
ただし、熱破壊式は細い毛やうぶ毛に対しては「効果が出づらい」とも聞くので、あくまで「濃いヒゲであれば熱破壊式を勧める」点に留意してくださいね。
なお、熱破壊式のジェントルレーズで施術を受けた模様は下記を含めてヒゲ脱毛7回目以降の記事に書いています。
医療ライターの庄部(@freemediwriter)でした。
湘南美容クリニック・ヒゲ脱毛ページ
※記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。
記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。
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