ヒゲを放置して5日経った時のライター庄部。ここからツルツル肌をめざします
青ヒゲよサラバ!
青ヒゲが気になる30代医療ライターショウブ(@freemediwriter)が脱毛をしてツルツルの肌を手に入れようとする企画の第2弾。
第1弾ではヒゲが生えるメカニズムを解説しました。
- ヒゲは生え続けるわけではなく、発毛と脱毛のサイクルを繰り返す
- 1サイクルを「毛周期」といい、毛周期には成長期から休止期まで4段階ある
- 毛穴の毛乳頭という組織が毛母細胞に栄養を渡し、毛母細胞がその栄養を糧に細胞分裂することで、毛ができる
こんな要点でした。
今回の記事では、こんな風に生えるひげをどうやって人為的に抜くのか、脱毛の方法とメカニズムについて解説します。
二度と毛が生えない? 「永久脱毛」の定義は
「脱毛」と一口に言っても、「永久脱毛」にトライしたいのか、それとも一時的に毛を細くしたり毛を生えにくくしたりする「減毛」や「抑毛」をしたいのかによって、集める情報が異なってくるのではないかと思いました。
わたしがめざしたいのは、永久脱毛と言われるものです。
「永久」を文字通りに解釈すれば「二度と毛が生えてこない」ことを意味しますが、そもそもそんなことは可能なのでしょうか? 「永久脱毛」とは何を意味するのでしょう。
医師が監修した記事や脱毛を行う医療機関のサイトによると、永久脱毛は、二度と毛が生えて来ないようにすることを意味していないそうです。
正しくは、「一定期間にわたって毛が少ない状態を維持できるようにする方法」。
アメリカの電気脱毛協会では、「最終脱毛から1ヵ月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法」が永久脱毛だと定めているそうです。
さらに、脱毛する部位や各部位における毛の生え具合によっても脱毛の効果には個人差があるといいます。
出鼻をくじかれた感がありますが、「永久脱毛」の「永久」は本来の言葉通りの意味ではなく、けっこうマイルドなニュアンスなんですね。
永久脱毛については「毛を目立たせなくすることをめざす」という姿勢で臨んだ方が良さそうです。
脱毛は「毛乳頭の破壊」がカギ
では、どうやって毛を抜いて生えにくくするのでしょうか。
調べたところ、光やレーザーを毛乳頭と呼ばれる組織に当ててダメージを与え、破壊し、毛が生えづらい状態にするそうです。
前の記事に書いたように、毛穴の底にある毛乳頭は、毛が生える仕組みの根管を成す組織です。
下のイラストのように、毛乳頭は毛細血管から栄養を受け取って毛母細胞に渡し、毛母細胞はその栄養を糧にして細胞分裂を行っています。
つまり、毛乳頭が破壊されて毛母細胞への栄養伝達が断たれてしまうと、毛母細胞は細胞分裂をすることができなくなり、結果、毛が作られなくなるわけです。
脱毛を行う上で重要なのは、「毛母細胞を破壊すること」なのですね。
レーザー照射は複数回、受けないといけない
調べを進めていくと、毛母細胞を壊すことができる時期とできない時期があることがわかりました。
レーザーを皮膚に照射すると、黒いメラニン色素だけがレーザーを吸収します。そして、吸収されたレーザー熱が毛根にたまることで、毛乳頭が破壊されるそうです。
レーザーに反応するメラニン色素が豊富に含まれるのは、毛周期の中の成長期であり、成長期以外の状態の毛にレーザーを照射しても効果はないといいます。
全ての毛は同じタイミングで成長期を迎えるわけではなく、それぞれ違うサイクルで活動していますから、1度のレーザー照射によって脱毛できるのは全体の一部にすぎないそう。
だからこそ、複数回にわたって施術を受け、成長期の毛にレーザーが当たる確率を高めていくことが大事だというのです。
「脱毛の施術は複数回、受けなくてはいけない」
以前から知っていたことではありますが、それは脱毛のメカニズムに起因していたわけですね。
今回のおさらい
- 「永久脱毛」は一定期間にわたって毛が少ない状態を維持できる方法を意味する
- 成長期の毛にレーザーを照射することで毛乳頭が破壊され、毛が作られなくなる
- しかしながら発毛サイクルはそれぞれの毛で異なるので、1回の施術で全ての毛を抜くことはできない
- 永久脱毛のためには、複数回にわたってレーザーを照射する必要がある
今回の記事を書くことでまた一つ脱毛に関する知識が増えました。
次回は脱毛の2大方法である「レーザー脱毛」と「光脱毛」の違いについて勉強したいと思います。
めざせ、ツルツル肌! 青ヒゲよサラバ!
医療ライターの庄部でした。
記事内の情報、考え、感情は書いた時点のものです。
記事の更新情報はツイッター(@freemediwriter)でお知らせします。
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参考資料
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